のどの病気による声の変化には、声の「高さ」、「強さ」、「音質」の異常などがありますが、このうちの「音質」の異常を嗄声と言います。嗄声は耳で聞いた感じで、ガラガラした声、かすれた声、弱々しい声、力んだ声などに分類され、風邪を引いた時や声の使い過ぎの際によく見られます。
単にノドの荒れなどの炎症性のものが多いですが、ポリープなどによるもの、あるいは喉頭がんなどの悪性疾患、甲状腺腫瘍など様々な要因が考えられます。 まずは声がれの原因を調べるため、医師の診察を受けるようにしてください。
喉頭電子スコープを使って実際に発声している声帯を診て診断します。 重篤な疾患が原因である場合は、治療可能な総合病院を御紹介いたします。
それ以外のノドの荒れによる声がれの場合は、院内にてのどの処置、ネブライザーによる吸入とお薬の処方を行います。
喫煙もノドの炎症に関与があると言われています。
また、喫煙者が喉頭がんにかかる確率は非喫煙者の約20倍程度になるという報告もあります。
喫煙をされていて、ノドが荒れやすい方は禁煙を検討されることをお奨め致します。