めまいは、大きく分けて二つのタイプがあり、一つは自分自身がグルグル回っているように感じる「回転性めまい」で、水平方向に回転しているように感じる場合が大半です。もう一つは「フラフラする」か「グラグラする」タイプの「非回転性めまい」です。
どちらのめまいであっても、同時に吐き気、嘔吐があることも少なくありません。吐き気や嘔吐はめまいにつきものの症状です。
めまいの発症には様々な原因があり、その原因を突き止めることがめまい治療の近道です。
その中でも内耳に関連するものは めまいの原因の中で最も多いため、
めまいになった方はまず耳鼻咽喉科に受診して頂くのが良いかと思います。
当院ではめまいで訪れる多くの患者さまに対応するべく、一般的に耳鼻咽喉科で行う検査に加えて、
より詳細な下記のような検査体制を配備した上で、精度の高いめまい診療を目指しています。
患者様にご理解いただきたいのは、めまいというのは、来院頂いて一度の診察で病名がはっきりするという事はあまりないということです。
詳細な問診を取り、初診の段階で出来る検査を行い、その後の経過を見ることで病名がつく、というパターンが大半です。
病名がはっきりしないまま症状が改善されていく、ということも多々あります。
(むしろ、めまいというものはそういうものであるということもご理解ください)
めまいで来院した際にはご気分が悪い事も多く、考え得るすべての検査を一度で行うことは困難です。
詳細な問診を行いながら、まずはめまいに対しての理解を深めて頂き、
その後の経過をフォローしてゆくことで、めまいについての気分不良や不安感の解消を手助けしてゆきます。
慌てずに楽な姿勢をとって、しばらく安静にしていましょう。
発作がある程度治まり、歩けるようになったら早めに病院で受診して下さい。
ただ、めまいとともに、激しい頭痛や嘔吐、手足の運動障害、しびれなどが現れた場合は、
脳の病気が原因で治療を緊急を要する可能性がありますので、直ちに病院で受診してください。